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平成28年9月26日、小樽海上保安部は小樽港色内埠頭において巡視船「えさん」の解役式を行いました。
巡視船「えさん」は、昭和52年に制定された、領海法及び漁業水域に関する暫定措置法の施行に伴い、当時の新海洋秩序対応体制の整備増強を図るため、28隻建造された千トン型巡視船の28番船として、香川県高松市の且l国船渠工業所、現在の四国ドック鰍ナ建造され、昭和57年3月12日に巡視船「ましゅう」として就役、釧路海上保安部に配属されました。その後、下田海上保安部所属巡視船「あまぎ」、第十一管区海上保安本部所属巡視船「よなくに」に改名、配属替えを経て、平成20年12月19日、同時期に解役した同型船の船名を引き継いで、巡視船「えさん」に改名して小樽海上保安部に配属されました。
巡視船「えさん」は、就役以来約35年間で、総航程約52万海里(地球約24周)、海難救助の出動件数は293件にのぼり、救助船舶隻数48隻、384名の人命を救助するなど、特に海難救助に優れた能力を発揮しました。
解役式では、小樽海上保安部部長から、「えさんの35年間にわたる功績をたたえるとともに、乗組員の皆さんのご苦労に敬意を表します。」と式辞が述べられ、献酒、船名抹消、国旗・庁旗返還、花束贈呈が行われました。
解役式終了後は、船長が報道各社から取材を受け、「えさんにありがとう、ご苦労様という気持ちで、歴代の船長、乗組員に代わり、最敬礼をしたい。」と万感の思いを述べました。